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花粉症と鍼灸 ~東洋医学的なメカニズム・対策2~

2012.02.25 | Category: お知らせ

前回から花粉症の東洋医学的な見解をお話ししています。

花粉症と大きく関わりのある・肺の臓まで説明いたしました。

 

次に脾の臓との関係です。

脾という言葉はほとんどの方が初めてだと思います。

簡単に言うと胃腸の働きみたいなものです。

また身体の中の水分を全身にまんべんなく運ぶ働きもあります。

油濃い物や味の濃い物の過食など飲食不摂により、この脾の働きが弱り、体中の水分(湿気)と熱が上手く運ばれない状態になります。

これが肝の異常ののぼせと一緒に出ることにより、水分がのぼせと共に上に上がってくる事により鼻水や鼻づまりが起きます。

 

この様に肝・脾・肺の調子が複雑に悪くなる事により花粉症が起きます。

一般的に目のかゆみ・涙・頭痛などは肝の異常くしゃみは肺の異常鼻水・鼻づまりは脾の異常と言われていますが、必ずしもそうという訳でもありません。

 

治療としては何が原因で花粉症が起きているのかという事をまず調べます。

そして肝・脾・肺のどこが悪いのか(その他の場合もありますが…)、決定してそこをダイレクトに治療していきます。

原因を根本的に治療して、花粉症が発症しにくい体に変えていきます。

 

西洋医学の薬とは違い薬が切れたらまた出現するという物ではありません。

ただし薬とは違い、ひどく出ている時にすぐにピタッと止まるという事は出来ない場合もあります。

ですので花粉症が出る前のこの時期に、体を整えているのが一番効果的です。

もちろん薬との併用も可能です。

この様に東洋医学では、花粉症だからといって花粉ばかりに目を向けるのではなく、花粉症を起こす体に注目して治療を行います。

 

最後になぜ戦前までは少なかったのに、今人口の約20パーセントもの方が苦しまれているのかです。

これは大気の汚染などにより肺に刺激が起きやすい。戦前に比べて肉類や油濃い物の食事や飲食不摂により脾が弱くなりやすくなっている。後はストレスがかかりやすかったり、運動不足により肝が異常を起きやすくなっているからなのです。

現代社会での長年の生活習慣などにより引き起こされているのです。

ですので完全に症状が出なくなる。とはなかなか言いにくいのですが、症状は確実に楽になります

花粉症で苦しまれている方も、必ず花粉症が出なかった時があると思います。

鍼灸で花粉症の出なかった昔の体に戻りましょう☆☆

 

 安積鍼灸院【あづみしんきゅういん

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