TEL LINE

症例集

【case6】主訴 腰痛 足の痛み 足が疲れやすい|78歳|兵庫県芦屋市在住|女性

主訴の状態

  • 約10年前からが全て右側に腰痛・足の痛み・足が疲れやすいなどの症状が発症する。
  • 朝起きた時に腰痛が悪化する。
  • 長時間の立位や座位で腰痛、足の痛みが悪化する。
  • 睡眠中に足の側面が痛む。
  • 長時間の歩行で腰痛や足の疲れやすさが悪化する。

問診情報

  • 26年前(52歳)交通事故にあい、頭部や右足のかかとを強打する。
  • 数日間意識が戻らず寝たきりであった。
  • その後から、回転性のめまいが出現する。
  • めまいは常に出ていたが、特に季節の変わり目に頻繁に出現していた。
  • 事故の後10年(62歳)程で突然めまいは無くなった。
  • その数年後(65歳くらい)から徐々に主訴の腰痛・足の痛み・足が疲れやすいなどの症状が発症する。
  • その他に少し難聴気味である。薬を飲むと胃痛が起きる。春に花粉症が出るなどの症状がある。

東洋医学的な原因(証)

腎虚 足少陽胆経の左右差(肝鬱気滞)

治療内容

【初診】右足の照海に置鍼
治療後足が温まる。この後から週一回の治療を行う。
【二診目】同処置を施す。
初診の後からあまり変化は感じられない。脈の力が増えてきた。
【三診目】同処置を施す。
二診目以降少し朝の腰痛がマシになってる感じがある。
【四診目】同処置を施す。
三診目以降腰痛・足の痛み・足が疲れやすいという全ての症状がかなり改善する。
【四診目】同処置を施す。
四診目以降主訴の症状は全く無くなる。

その後1〜2週間に一回のペースで体調管理の為治療を行っているが、主訴の腰痛・足の痛み・足が疲れやすいという全ての症状は無くなったままである。

解説

この方の腰痛の場合はパッと出た物でなく、長年の体のくせが引き起こしたものです。
まず26年前の交通事故の際に体を強打しました。
それが原因で体の中で左右差が強く起きるようになりました。

初診時は右足と左足の冷えが極端に違っていたり、体の様々な部分に左右差が見られました。
いわゆる骨盤のゆがみなどと言われるものです。
この事が原因でめまいが出現しました。

ではなぜ突然めまいが無くなったのでしょうか?

それは年齢と下半身の弱りに大きく関係しています。
加齢による下半身の弱りが起きると、今まで上に出ていた症状が下で起きる事があるのです。
この方の場合は、事故が原因で起きた左右差が治りきらないまま、加齢により下半身の弱りが出てきたため、体の上部の左右差が今度は逆に下半身の左右差変化したのです。
このためにめまいが突然治り、その直後から全て右側に腰痛・足の痛み・足が疲れやすいといった症状が出たのです。

治療としては下半身の力を高め、更に体の左右差を整えるツボに行いました。
この事で腰痛などの症状が治りました。

骨盤矯正などをしなくても、鍼で体のゆがみ、左右差を整える事が出来ます。
更には10年感も苦しんでいた症状がたった四診程で症状が治るといった事も可能なのです。