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症例集

【case24】肩関節周囲炎(五十肩)|主訴 肩関節周囲炎(いわゆる五十肩の症状)|兵庫県神戸市在住|30代女性

主訴の状態

  • 1年ほど前から徐々に腕を動かした時、肩に痛みが出現するようになる。
  • 4か月ほど前から肩関節を屈曲、外転した時にキツイ痛みで動かせなくなる。
  • 図で説明しますと…
  • これくらいの角度で、両肩ともキツイ痛みが出て動かすことができなくなります。
  • 日常生活でかなり不自由になり、病院や様々な接骨院・鍼灸院の治療を受けても改善されなかった為、当院へ来院されました。

問診情報

  • 2年前から生理時の塊の量が増えて、生理痛も少しキツクなる。
  • 上記の事を治すために、主訴の出現する1週間前の生理開始時から低用量ピルを飲み始める。
  • 生理の塊が無くなり、出血もかなり量が減った。
  • 夫の仕事の関係でたびたび転勤をしている。

東洋医学的な原因(証)

心肝火旺

治療内容

背中の神道・脾兪、百会、三陰交などのツボを使用する。

二回の治療で

悪心(気分の悪さ)・発熱・動悸・左耳の閉塞感等の症状はかなり改善される。
また浮遊性のめまい・動くと血の気がさーっと引く症状も少し改善され動けるようになる。

四回の治療で

悪心(気分の悪さ)・発熱・動悸・左耳の閉塞感等の症状は全く出なくなる。
食欲も出てきて食べれるようになる。

五回の治療で

浮遊性のめまい・動くと血の気がさーっと引く症状も気にならなくなってきた。

その後

主訴の症状は次の生理が来ても全く起きなかった。
生理の状態は以前と同じくらいに戻っている。

解説

今回の突然のめまいや様々な症状。

ずばり低用量ピルを使用してから、生理の状態が大きく変わったことが原因だと考えられます。

簡単に説明しますと…
まず生理の出血や塊というのは色々な働きがあるのですが、一つは出血等を行うことで体の中の余分な熱を外に出す事が挙げられます。

今回の方の場合、今まで定期的に生理の出血等により排出していた熱がうまく排出されず、余分な熱が体に籠ってしまったことにより、急にのぼせが起きめまいなどの様々な症状が出てしまったのです!

2年前から生理の塊や出血が多くなったのは、転勤等様々な事があったので以前より疲れが溜まっていて、その疲れをによる体の熱を冷ますためだったのです。
これを突然出血などを減らすと、身体のどこかで不調が出てしまうのは当たり前です。

鍼の治療は、体の中の熱を冷まし、のぼせを解消するように行い早期に症状が改善されました。

一つだけ理解して頂きたいことは、薬がすべて悪いという事をっているのではありません。
急激な体の中の変化が原因なのです。
西洋医学で知られているこの様な薬の副作用という事も、このような事が原因であるという場合もあります。

使用する事でひどい生理痛や出血過多、不順などで良くなっている方もおられます。

ただこれらの症状が起きているのにも、必ず身体の中で何か問題があるのです。

この身体の中の問題を鍼によって改善することで、生理痛などの症状も改善していく事は非常に多くみられます。