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症例集

【case19】発作(動悸・血圧上昇・呼吸困難・頭痛・めまい)|主訴 発作(動悸・血圧上昇・呼吸困難・頭痛・めまい)|60代|兵庫県西宮市在住|女性 

主訴の状態

  • 回転性のめまいが出現する。起き上がるのも辛くずっと寝て過ごすしかなかった。
  • 4日程寝込み、回転性のめまいは少しマシになるが、ふわふわしたキツイめまいが常に起きる様になる。
  • その後夜に強い動悸、頭痛、血圧の上昇、呼吸困難などの症状が起きるようになる。
  • この状態のまま数日後に当院へ来院される。

問診情報

  • 主訴発症の3ヶ月程前から、心身共にかなり疲れる事が一日中続くようになる。
  • 主訴発症の1週間前にかなり強いショックな出来事があった。
  • 年中キツイ肩こりがある。
  • 朝起きた時、長時間の同じ姿勢で腰痛が起きやすい。

東洋医学的な原因(証)

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治療内容

治療配穴は手の後谿、足の申脈、頭の百会。
反応の顕著に出ている個所に刺鍼。

【二診目】

初診のあとから強い動悸、頭痛、呼吸困難は治まる。
夕方に過度な血圧の上昇が起きた。
めまいと頭重感は残っている。

【三診目】

少し動悸が夕方に起きる。
血圧は安定していた。
めまいと頭重感は残っている。

【四〜七診目】

ほとんどの症状は改善するがめまいと頭重感が朝と夜に起きる。

【八診目以降】

普段の生活している間は、全ての症状が出なくなる。
孫の世話での疲労、過度なストレスにより、時々少しだけ動悸や頭痛、めまいが起きる事があるが、休めばすぐに治まる様になっている。

解説

この方起きる発作は、動悸、血圧上昇、呼吸困難、頭痛、めまい等様々な症状が同時に出現しています。

一見すると悪いのは心臓?肺?頭?耳?

難しいですよね。

東洋医学的にこの様な発作が起きた原因は、

数ヶ月間過度な心身疲労が続いていた事、またかなり大きなショックがあったという事です。

PCなどの家電は過度に使い過ぎて、休む間も無かったら熱がこもり、熱くなりすぎてショートしてしまいますよね。

人間の身体でも同じ事が起きてしまうのです。

長期間心身疲労が続く事により、身体の中に過度な熱がこもってしまいます。

身体の熱は基本的に上半身へとのぼせ上がってしまいます。

その過度な熱が今回の発作を起こしたのです!!

治療としては、身体にこもっている過度な熱を上手く冷ます様に、あとは心身両方の疲れを取っていくようにしました。

身体の熱が治まり、心身両方の疲れが取れてくることにより、様々な症状の発作が治まったのです。

本当に鍼でそんな事が出来るの?と思われるかもしれませんが…

患部に直接打つではなく、東洋医学を駆使すれば可能なのです♪