TEL LINE

風邪の鍼灸治療を追加しました。

2012.05.25

みなさん鍼灸が風邪に有効だという事をご存じですか?

風邪ってウイルスが原因だから鍼なんて効果あるの?と思われる方が大半だと思います。

また後日風邪と鍼灸にて詳しく書こうと思っていますが、実は非常に風邪に鍼灸は効果的です。

風邪は誰もが経験した事があると思います。

後日のブログをお楽しみに☆

今日は風邪の治療・風邪後の治療を少し紹介します。

症例1 風邪の治療 
朝から夕方までの仕事中に体のダルさを少し感じ始める。

帰宅後に強い寒気、吐き気、咳、少し体の節々の痛みが出現する。
ちなみに喉痛、発汗はなし。

そのまま就寝し、翌朝は上記の症状に加えて発熱(37.8℃)もあり。

その後当院へ来院。


治療内容

問診事項、脈、舌、ツボの反応等を総合的に判断し、麻黄湯症と診断。
合谷いうツボに処置を施す。

治療直後から寒気が無くなる。

全身からじわっと汗をかいて赤字の症状はすべて消えそのまま帰宅。

その日の夜にぐっすり眠ると次の日からは風邪は治りました。

解説

この麻黄湯症というのは漢方の名前ですが、体(特に表面)に冷えが入ってきたという状態です。

治療としては体の表面の気のめぐりをグッと良くし、冷えを追い出すという事を行いました。

症状が長期化してからよりも、このようにひきはじめの時にサッと治療を行うとすぐに良くなる場合が多いです。


症例2 インフルエンザ後の治療

夫がインフルエンザを発症して、3日間看病をしていた。
その後すぐに、強い寒気・発熱・体の節々の痛み・吐き気等が出現して病院にてインフルエンザと診断される。
リレンザを服用し2日間で熱が下がる。
インフルエンザにかかって5日後に当院に来院。
熱が下がっているが、体の重だるさ、やる気の低下、食欲不振などの症状が残っている。

治療内容

背中の霊台というツボに置鍼
その後 足の公孫というツボに置鍼。

次の日から体の重だるさ、やる気の低下、食欲不振の症状は治まりました。

解説

こちらはインフルエンザの直後の治療です。
もともと鍼をしていたという事もあり、発熱は比較的早く治まりました。(2年に一回はインフルエンザにかかるが、毎回5日くらいはキツイ発熱が続いていたので、鍼で体調を整えていたお陰だ。と仰っていました。)
しかし私は東洋医学的にはまだ体に熱が残っていると考えました。
更には強いウイルスによる体への負荷や強い薬を飲んだという事から、胃腸の弱りも強いと判断しました。
霊台というツボは体の熱を外に出しやすくするツボ、公孫というツボは胃腸の弱りを助けるツボ。
この二つの治療を施すことによりインフルエンザ後の体の不調も改善しました。

思っていたより長くなってしまいましたので、続きは次回で☆