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症例集

【case5】主訴 浮遊性のめまい、回転性のめまい、変な味の唾液の滲出|50代|兵庫県西宮市在住|女性

主訴の状態

  • 浮遊性のめまい…子供の頃からめまいがよく起きていた。人ごみ・知らない所・嫌な所へ行くと出る事が多い。
    また嫌な事を考えていたり、疲労時には悪化する。ふわふわしためまい。 7年ほど前から更に悪化している。
  • 回転性のめまい…昨年H23年の1月頃から出現。病院では耳に石があると診断される。
    ずっとではないが上記と同じような時に出る事が多い。目がぐるぐるまわるめまい。
    病院での薬は苦手なので、漢方薬をもらうが劇的な変化はなかった。
  • 変な味の唾液の滲出…2ヶ月ほど前(H23年11月頃)から舌の奥から変な味の唾液が出るようになる。酸っぱい・苦い・甘い等の言葉では何とも表現しがたい味である。結構頻繁に出てくるが、特に食べ過ぎた後やストレスがかかった時に出てくる。

問診情報

  • 昔から取り越し苦労をしたり、考え込んだりする。
  • 昔から肩こりが強く出る・めまいが時々起きていた・ストレスにより過食や便秘が起きる・時々夜眠りにくい事がある。
  • 4〜5年ほど前閉経してからのぼせること多くなる。
  • 3年ほど前から左の太ももが痛くなる。
  • 2年ほど前から子供の事で悩んだり考え込んだりする事が多い。
  • 半年ほど前少し仕事をしていたが、職場の環境が悪くストレスがたまり結局3ヶ月程でやめる。

東洋医学的な原因(証)

肝脾同病

治療内容

【初回】
頭の百会・足の公孫に置鍼
【二診目】同様の処置
前回の治療から変な味の唾液の滲出が全く出ていない。
浮遊性のめまい・回転性のめまい共に8割くらいマシになる。

その後変な味の唾液の滲出は全く出なくなり、めまいも以前に比べて劇的に良くなる。ただし疲れが過度に溜まった時には以前よりはかなりマシな軽いめまいは起きる時があります。

めまい予防・体調管理の為に1〜2週間に1回治療を続けています。

解説

この方の変な味の唾液の滲出はストレスが胃腸を襲う事と、ストレスによる過食の2つの原因により、胃腸が弱って出現したものであります。
ストレスを抑えて胃腸の働きを良くするツボに治療する事によって、これが1回で治りました。

めまいについては、取り越し苦労をしたり、考え込んだりする性格だとか、書道や読書が大好きという事から、気が上にのぼせ易くなっているという事が原因で起きました。
閉経・子供や仕事に関するストレスがのぼせを助長させ、めまいが悪化したと考えられます。
治療としてストレスを抑えて、のぼせを解消して、気のめぐりを良くする事でのぼせも改善されてきました。
めまいが出るのが不安で外に出るのが恐くなられていましたが、今ではそんなことも無くなりました。

治療をしだしてから、ストレスによる変な過食が治まってきた。
治療をするとぐっすり眠れるようになってきた。
などその他の事の改善の自覚も実感して頂いています。

きちんと治療を続けて頂き、自分の悪い所を自覚して養生を守って頂く事により、長年にわたる症状も改善されます。

めまいも非常に悩んでいる方が多い疾患です。

病にあきらめないで立ち向かえばきっと希望の光が見えてきます。