TEL LINE

不妊症と鍼灸

2012.05.11

今回からは不妊症と鍼灸についてお話ししていきます。

不妊症とは一般的に、正常な夫婦生活がありながらも、2年以内に妊娠しない状態を示します。

現在日本では10組に1組の割合でこの不妊症でお悩みの方がおられます。

更には2年以内でもなかなか妊娠できない……とお悩みの方はもっと多くおられます。

私の知り合いの方にも『妊娠を希望しているのに思うようにいかない』と悩まれている方は、予想以上に多いです。

近年鍼灸は不妊に良く効くという事が様々な媒体を通して発表され、不妊と鍼灸に対する認知度も高くなり、鍼灸院に来院される方が非常に多いです。

しかしながら、まだまだどんな治療を受けてもダメで、最後の手段!藁にもすがる思いで!!という方が鍼灸院に来院される事が非常に多いです。

やはり本当は様々な不妊治療を行う前に鍼灸で体を整えて、妊娠しやすい体にするというのが、一番初めにして欲しい事だと思います。

体の状態が悪いままだと、いくら高度な不妊治療を受けても上手くいかない事もあります。

逆に鍼灸で体を整えておき、不妊治療を受けると妊娠しやすくなる事は良くあります。

疲れやストレスなどにより、体や心の状態があまり良くない場合は、なかなか妊娠しにくい場合が多いのです。

自分一人の状態でもしんどいのに、妊娠したら更に体に負担がかかります。

これは母体にとっても赤ちゃんにとっても良くないですよね。


赤ちゃんは妊娠してから約10ヶ月間程お母さんの体の中で育ちます。


赤ちゃんも環境のよい気持ちいいゆりかごを望んでいるのです。

焦るらずに、早目に鍼灸治療で体を整える。という事は非常に効果的であると考えます。

長くなってしまいましたので次回に西洋医学では不妊症をどのように考えているのか?という事をお話ししていきます。