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症例集

 

【case27】主訴 メニエール病(めまい・難聴・耳鳴り) パニック障害|兵庫県神戸市在住|60代女性

主訴の状態

  • 15年前から難聴(低音障害型)と耳鳴りの症状が徐々に出てくる。
  • 6年前からふわふわする浮遊性めまいと回転性のめまいが時々起きるようになる。
  • 病院ではメニエール病と診断される。
  • 2年前から浮遊性めまいが常にあり、回転性のめまいもかなり頻繁に起きる。
  • また耳鳴りと難聴もかなりきつい状態になる。
  • 来院される3か月前からはほぼ毎日回転性のめまいが起き、動くのが怖くなりほとんど動けなくなる。
  • 数年前から、このめまい・耳鳴り・難聴に対してのストレスや不安感がとても強く、動悸や不眠などの症状が出てパニック障害と診断される。

問診情報

  • 4年ほど前から腰椎椎間板ヘルニアになり腰や太腿にしびれや痛みがある。
  • 2年半前卵巣癌になり手術を行う。

治療内容

背中のツボと、足の照海というツボに施術。
週に2回のペースで治療を行う。

2診目の治療後から回転性めまいの回数がぐっと減る。
4診目から回転性のめまいは起きなくなる。
5診目から聴力が少しずつ回復してくる。
8診目から浮遊性のめまいの回数が減ってくる。
10診目くらいから椎間板ヘルニアの症状をほとんど感じなくなる。
14診目から聴力の低下、耳鳴り、浮遊性のめまいはほとんど起きなくなる。

いつの間にか不眠や動悸のパニック障害の症状が起きなくなる。

現在治療開始から半年ほど経っているが、極度の疲労やストレスを受けた時に、浮遊性のめまいや聴力低下が少しだけ起きるが、すぐに治るようになっている。

解説

今回の症状の原因は非常にせっかち、心配性、いらいらしやすいという性格が大いに関係していました。

こういう性格の方は気のめぐりが上へ上へとのぼせ上がって渋滞を起こしやすくなります。

ここで一つ付け加えますが『気』とは、簡単に言ったら身体の中をぐるぐる回っているエネルギーみたいな物で、
血とほとんど同じ意味合いです。

本来気のめぐりは、頭から足へ、足から頭へぐるぐるとめぐっているのが良い状態ですが、
上へのぼせると様々な症状が出てしまいます。

これは東洋医学的に『気逆』という状態です。

今回のメニエール病(めまい・難聴・耳鳴り)はこの『気逆』の状態が長期に及び起きていたことが原因でした。

また二年前から症状が急激に悪化した理由は、卵巣癌の手術を行った後、身体に大きな変化が起きたことが大きく関わっていました。
こういう下半身の臓器を摘出するような手術の後には、東洋医学的に『下半身の力』が弱くなってしまうことがあります。専門的には『腎虚』という状態です。

この東洋医学的にいう『下半身の力』には色々な働きがあるのですが、その一つに上にのぼせ上っている気を引っ張り降ろす働きがあります。

『下半身の力』が弱くなると、引っ張り降ろす働きも弱くなってしまいます。

つまり!!『下半身の力』が弱ってしまうと、今まであった『気逆』が悪化してしまうのです。

少し難しいかもしれないので図に表わしてみました。

Oさん無事に作れました。ありがとうございます。

今回の治療の方針としては
上にのぼせ上り渋滞を起こしている気を下に降ろす。
また下半身の力を強くさせる。
この二点でした。

こうすることによって何年も前から起こっていたメニエール病(めまい・難聴・耳鳴り)、パニック障害、椎間板ヘルニアが改善したのです。

話は変わりますが実はこの方はこちらに来院される前、近所の違う鍼灸院に通ってらっしゃったのですが全く効果がなかったみたいです。しかも偶然にも足の同じツボを使用していたみたいです。

同じツボを使用したら、同じように効くんではないか?
と思われるかもしれませんが、実際には全く効果は変わってきます。

それは正確な原因の判定と、治療者の腕に大きく変わってくるのです。

私も日々の臨床を着実に心を込めて行い、もっと腕を上げてより早くつらい症状を改善出来るように全力を尽くしていきます!!