TEL LINE

症例集

【case10】主訴 膝痛|50代|兵庫県西宮市在住|女性

主訴の状態

  • 右足首の外側に一年ほど前から痛みが出現する。
  • 患部を触ると硬いグミの様なものがあり、病院へ行くとガングリオンと診断される。
  • 注射器で患部のガングリオンを摘出しようとするが、少し血が出た程度で何も出ずに失敗する。
  • 違う病院で診察されるとガングリオンではないという診断。
  • 診断の際に足首を様々な方向へ強い力で曲げた後、足首や膝が少し痛かった。
  • サポーターをしていれば治るという見解でサポーターをするが、歩きにくくあまり痛みが変化しないので止める。
  • 再度違う病院で診察を受けると、ガングリオンだという診断。
  • 注射器で患部のガングリオンが摘出される。
  • この後から足首の痛みが全くなくなる。
  • 最後の手術の4日後くらいから膝の痛みが出現する。
  • 術後という事もあり、安静にしたり少し散歩をしたりという生活を送っていたので原因はわからない。
  • 痛みが少しづつ悪化し、膝周り全体的に腫れが出てくる。
  • 膝に膜が張った様に曲げるのが困難になる。
  • しゃがんだり、正座をすると激痛が走る様になる。また歩行時にも痛みが出るようになる。
  • 膝痛が出現してから3週間後に当院へ来院される。

問診情報

  • 疲れると肩こりが出る。特に昔から左側がキツイ。
  • ここ数年で以前より疲れやすくなっている。
  • ガングリオンの痛みが出るまで、数日に一回ごみ捨ての為にビール等の缶を右足のかかとで潰していた。

東洋医学的な原因(証)

気滞血? 空間左上 足少陽胆経・足陽明胃経の経気不利

治療内容

【初診】 頭の百会左というツボに置鍼。その後右足の三陰交というツボに置鍼。
【二診目】 初診の後、明らかに膝の曲げやすさを実感。

次の日から少しづつ元に戻る。

頭の百会左と左足の三陰交のツボに置鍼。

【三診目】 二診目の後、膝の腫れがマシになり、膝の曲げやすくなる。

しゃがんだ時の痛みもマシになる。
今回は元に戻らずかなりは症状マシだった。

お腹の左梁門というツボに置鍼。

【四診目】 三診目の後、更に膝の腫れがマシになり、膝の曲げやすくなる。

またしゃがんだ時の痛みもかなりマシになり、正座もできるようになる。

お腹の左梁門というツボに置鍼。

【五診目】四診目の後、膝痛がほとんどなくなる。

しゃがんでも正座をしても痛みは出ない。
腫れも感じなくなる。

お腹の左梁門というツボに置鍼。

その後、すごい疲れが溜まった時、長距離の運転が続いた時などにほんの少し痛みが出るが、その他の時に痛みを感じる事は無い。

解説

まずガングリオンが出来た理由からいきます。

これは昔から左肩をこらしていたという事と大きく関係しています。

体の左上に気が偏在しやすい状態が長年続く事により、斜め下の右下にも気の偏在が起きるようになる。

更に右足で缶を潰すという物理的刺激もこの事を助長させる。

おそらくこの缶を潰す際に足首を少し痛め、更に気や血のめぐりが悪くなり、結果ガングリオンが形成された。

次に膝痛が起きた理由です。

ガングリオンの手術の際に足首に注射をしたり、検査の為足首を強く曲げたりしたことにより、足少陽胆経・足陽明胃経の気のめぐりが悪くなった事が大きく関わりがあります。

それに加えて普段から少し甘いものを取り過ぎていて、慢性的に胃腸が少し弱っていたという事から膝の痛みが発症しました。
(これは以前説明しましたが、胃腸が弱ると膝の周りのめぐりが悪くなる事もあります)

少し難しいと思いますので、こんな事が原因で起きたのか!と思って頂くだけで結構です。

来院され問診をしている時、「注射の針が何か神経にでもあたって、膝の痛みがでたのかな」などとすごく不安に思われていましたが、症状がマシになるにつれ、表情もだんだん良くなりました。

突然痛みが出たら誰でも不安になりますもんね。

その不安をぬぐい取る事ができ、本当に良かったです。

あと膝痛が発症してから3週間という比較的早い段階で来院された事は非常に良かったです。

この状態だと日にち薬ではなく、徐々に悪化していった可能性があります。

やはり症状がでた時になるべく早く治療を行うという事は、必ず早期の改善に繋がります。

こんな症状なのに鍼灸院に行ってもいいのかな?とかそこまでひどくないのに鍼灸院に行ってもいいのかな?と思われる方はおられるかもしれません。

しかし実はこれは逆です。

なるべく早めに来てもらった方が治しやすいですし、治りも早いので!