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症例集

【case15】自律神経失調症 動悸 焦燥感 食欲不振 不眠症|主訴 自律神経失調症 動悸 焦燥感 食欲不振 不眠症|80代|兵庫県尼崎市在住|男性

主訴の状態

  • 2012年の8月に病院の検査にて心臓の冠静脈の梗塞が見つかる。
  • すぐに心臓バイパスopeを行う。
  • その後1ヶ月の入院をしている時から徐々に主訴が出現する。
  • 入院中に自分の体や環境に対する不安感が徐々に出現する。
  • その後からなかなか夜の寝つきが悪くなってくる。
  • 動いていないのに動悸が起きるようになる。
  • 食欲がなく、食べても少ししか食べれなくなる。
  • 焦燥感が出て何故かじっとしていれなくなる。
  • 退院しても症状は徐々に悪化する一方だった。
  • 内科の病院では、胃の薬では食欲はもどせないので、心療内科に行くように勧められる。
  • 精神的な薬には抵抗があった為、10月中旬に当院へ受診される。

問診情報

  • 膝の全面が冷えやすい。
  • 右の肩こりがキツイ。
  • 現在独り暮らしで子供も遠くに住んでいるので、自分の体調に関する不安感が大きい。

東洋医学的な原因(証)

治療内容

【初診】

背中の脾兪というツボと手の神門というツボに置鍼。
治療後足がポカポカに温まる。
また少し空腹感が出る。

【二診目】

少し食欲が出てきた。
同様の治療を行う。

【三診目】

食欲がかなり出る。
また寝つきが少し良くなる。

背中の脾兪と手の後谿に置鍼。

【四診目】

食欲は出ている。
動悸や不安感も少しマシになる。

同様の治療を行う。

【五診目】

食欲が以前と同じくらいに出てきた。
睡眠導入剤を飲まなくても眠る事が出来た。
同様の治療を行う。

その後十診目までに主訴がほとんど気にならないまでに戻る。
現在は数週間に一度の治療を行っている。

解説

主訴の原因は以前からの体質や環境にも少しは関係しているが、主に80代という高齢の方が心臓の大手術を行った事であります。

心臓のバイパス手術を行った事により、心の働きが急激に弱くなってしまいました。

その影響で脾(胃腸の働き)も極端に悪くなってしまいました。

こういった理由で主訴の様な様々な症状が出現しました。

治療としては心と脾の両方の力を補う事で、顕著な効果得る事ができました。

この様に高齢者の方が手術後に様々な症状訴える事はよくあります。

これは決して手術のミスなどではなく、手術の負担が体を襲ったものが多いと思います。

今回のように早期に鍼灸で治療を行う事で、迅速な改善が見込める事がとても多いのです。

様々な症状が出て一見訳が分からないような体の状態でも、正確な問診と体表観察(体のツボなどの反応を診る事)で原因を突き止める事が出来ます。

そうすればきっと治療も上手くいきます。