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症例集

【case8】主訴 便秘 肩こり|50代|兵庫県芦屋市在住|女性

主訴の状態

  • 1週間程前から便通が全くない。
  • 出したいとは思うが実際には出ない。
  • 時々便秘はするが、いつもだいたい2〜3日で出る。

問診情報

  • ここ2週間程甘いものを多く食べている。
  • ここ2週間程デスクワークが多く、いつもよりも肩こりがきつかった。
  • 目の充血や疲れもキツイ。
  • いつもよりも散歩が出来ていない。
  • 2〜3週間に1回程疲れがたまると、当院へ来院されている患者さまです。

東洋医学的な原因(証)

腸胃実熱 肝鬱気滞

治療内容

【初診】背中の霊台というツボに置鍼。
治療後には顔のほてりが完全に消失する。
【二診目 3日後】治療後いつものようにスッキリ便が出るようになる。
張り感も無くなる。
           肩こりも感じなくなる。
           手の合谷に置鍼。
通じも肩こりもすぐに出なかったら近いうちに来て、調子が良かったらまたいつものように疲れが溜まったら来てくださいと説明する。その後便通は良好。

解説

デスクワークでPCを多く使用した事、運動不足になっていたことから、体の中で気の滞りが起きやすくなっていた事。
更に甘いものを過食していたという事も加わり、全身、特に胃腸に熱がこもり、気の滞りも胃腸で起きたためにこの方の便秘が起きました。

治療はまず初診に体の全体的(特に胃腸の)な余分な熱をとるようにしました。
二診目の際に問診と体表観察から『熱はだいぶ取れてきている』という判断をし、気の滞りを解消させるような治療を行いました。

急性の症状であったり、普段から時々鍼をしていたという事から、慢性にならずにすぐに治りました。

二診目・三診目に使用した合谷というツボは、色々な雑誌やテレビでよく『便秘によく効くツボ』という様に紹介されています。
しかし以前もお話ししたように、このツボを使うと誰にでも効果があるわけではありません。
体やツボの状態・症状・原因などから考えて最適なツボに鍼を打ちます。

どんな病・症状でもそうですが、早目の治療・そして普段から鍼で体調を整えるという事は、体にとって非常に有効な事なのです。