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不妊症と鍼灸 ~西洋医学的な症状・原因・対策~

2012.05.13

前回【不妊症と鍼灸】 では不妊症と鍼灸における前置きをお話し致しました。

今回からは不妊症を西洋医学ではどのように説明しているかお話し致します。

 

不妊症の症状・原因

一般的には40%が女性側・40パーセントが男性側・残り20%が両方に不妊の何らかの原因があるとされています。
具体的にはどんな原因があるのか簡単に説明します。

【排卵因子】
ホルモン、ホルモンを支配する脳、卵巣の異常等により卵が育たない、育っても排卵できないといった事が原因で起きる不妊症。

【子宮因子】
子宮内膜症や子宮筋腫がある事により、卵子の発育異常が起きたり、受精卵が着床できなかったりする事が原因で起きる不妊症

【卵管因子】
卵管が狭い場合や詰まっている場合に、精子の通過障害が起きることによる不妊症。

【男性因子】
ホルモン、ホルモンを支配する脳、精巣に異常があって正常な精子の産生が障害されることにより起きる不妊症。(無精子症など)
または神経系の異常などによる射精不能が原因の不妊症。

不妊症の治療
様々な資料に詳しく説明されていますので、ここではかなり簡単に説明いたします。
本業は鍼ですのでね。

タイミング法
排卵した直後の卵子の方が妊娠する確率が高くなるので、排卵日を予測する方法です。

ホルモン療法
不妊治療におけるホルモン治療の役割は、ホルモン剤を用いて体内のホルモンバランスを調整し、より妊娠しやすい体に近づけるという方法です。

人工授精
排卵日に合わせて精子を人為的に子宮に入れる方法です。
精子がより高い確率で卵子の所へ向かう事が出来ます。

体外受精・顕微授精
卵子を体外に取り出し、授精させる。
その後受精卵を体内に戻すという方法です。

特に体外受精・顕微授精の場合は、費用が高額になり時間も、体力も、お金もかかり非常に大変です。

前回も書いたように鍼灸で体調を整える事で、この様な不妊治療も更に効果が期待できます。

では次回からは不妊症と鍼灸 東洋医学における不妊治療についてお話し致します。