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東洋医学とはとても、理論的であり根拠のある医学です。

つらい症状が出てしまうのは、東洋医学的には、このような方程式があるのです。

病やつらい症状=疲労・日常生活の負荷+五臓六腑の失調+経絡の異常

この方程式の中で原因を探し(複数になることもあります)、そこを改善すれば症状は治ります。
この様な治療は約三千年前に生まれ、今日まで何千、何万の中医師(今の鍼灸師、漢方家)が、医療機器がないなか、必死で大切な人を治そうと試行錯誤を行い、その膨大な治療実績と共に学問が日々進化しています。

ではもう少し細かく説明します。
疲労が強い人には、疲労を回復する治療を行います。
日常生活での何らかの負荷が多い人には、その負荷が何かを突き止め、鍼で改善するのと同時に自分で負荷を減らす方法をお伝えしますので、それを実践して頂きます。

○五臓六腑とは?

五臓六腑というのは、東洋医学的に内臓、筋肉、神経、血管、リンパなど身体の様々な部位の総称です。その方の症状がどの部位(五臓六腑)が、どのように悪いのかを特定していきます。

○経絡とは?

経絡というのは、身体に十数本走っている、身体のエネルギーを運ぶ線路のようなものです。
どの経絡のめぐりが悪くなっているのか?または滞ってしまっているのか?
という事を細かく調べ、その不調を鍼で改善していきます。

どこがどのように悪いかが分かれば、最後に治療です。

東洋医学的にいう経穴(いわゆるツボ)というものが手、足、背中など全身に300以上あります。
この経穴(ツボ)にはそれぞれ様々な効能があります。

例えば、背中の肝兪(かんゆ)という経穴(ツボ)は、精神的に安定させ自律神経を整える効能や、全身の筋肉を緩める効能があります。
足の厲兌(れいだ)というツボは、弱った胃腸の働きを改善する効能や、胃腸の熱を冷ます効能があります。

病やつらい症状の原因をふまえた上で、実際に経穴(ツボ)を触っていき、ツボの温度・ツボの硬さ柔らかさ・湿気具合など様々な情報を判別し『より効能を発揮できる経穴(ツボ) 』を探し出します!

最後に選んだ経穴(ツボ)に
体やツボの状態などをふまえ、角度・深さ・置鍼時間などを微妙に調節しつつ鍼を打ち、
『最大限にツボの効能を発揮』して早く身体を変えていきます。

この様に悪い部位と、どのように悪くなっているか? を徹底的に解明して、それを的確に鍼灸で治療していくことで、はっきりした原因が分かりにくく他ではなかなか治療する事ができないめまい・自律神経失調症・不妊症、また薬を減らすことが難しいアトピー性皮膚炎・パニック障害・ぜんそくなど様々な症状に対応することが出来るのです。

例えば…
コメカミのズキズキした拍動性の頭痛
=日常的に目を使う事が多い事+コメカミ周辺(経絡の異常)の血流の異常増加(五臓六腑の失調)
東洋医学的によく使う場所は血流がよくなりますが、過度になると異常血流増加が起き様々な症状が起きてしまいます。
この拍動性の頭痛は目を使いすぎる事により、目と関係する経絡が血流増加を起こした事が原因となります。

この場合、同じ仕事をしていても、コメカミ周辺の経絡の血流増加を起こしにくいような体に変えていきます。
この様な作用のあるツボに鍼を数本打つ治療を行えば、頭痛が起きなくなってきます。

○どこでも出来る事ではありません。

この様な治療法を行うには、必要なものがあります。
・膨大な知識量
・豊富な経験
・センス

以上の3つが無ければ、今までお話しした、本当の東洋医学での治療を行うことが出来ないのです。
ですので、全国でもほとんどの鍼灸院、鍼灸師が行うことができません。

鍼灸って本当に効果があるの?よくわからない?
という印象お持ちの方もおられると思いますがこの様にとても理論的な治療法になっています。
きっと施術を受けて、説明を聞けばいろいろ今まで悩んでこられた『病のメカニズム、原因』に対して納得されます。