前回は東洋医学におけるストレスと腰痛の関係についてお話しいたしました。

①ストレスを過剰に受け過ぎると、結果的に気のめぐりが悪くなり痛みを引き起こす場合がある。

②またストレスや不安により、心神が不安定になり痛みを助長する場合がある。

という事がポイントでした。

では続きます。

鍼灸ではこの様な場合どのようにして治療を行うのでしょうか。

①の場合はストレスによってガチガチになっている体をほぐしたり、気のめぐりを良くするツボに鍼（はり）をするのがベストです。

また気の異常が起きている経絡（気の通り道）を良くして、気の滞りを解消するツボに鍼をします。

この様な治療をする事で、まず腰痛が良くなります。

更にストレスに対しても強い身体になっていきます。

②の場合は心神を安定させるようなツボに鍼をします。更に痛みの根本的を治療していきます。

痛みの根本を治し、痛みを助長もなくします。

この様な治療をする事で、少しの事でも不安になったり落ち込まなくなったりします。

東洋医学では2000～3000年もの前からこの様な理論が構築され、実際に治療をしてきました。

それが最近の研究で、証明されてきているという事を知りとても嬉しく思いました。

先日この放送の続編が放送されていました。

御覧になられた方もいらっしゃるかもしれませんが……

このようなストレスによる腰痛の場合は、西洋医学的な治療法はあまりありません。

そこで予防法として紹介されていたのが………

散歩です。

当院の患者さんの中にはドキっとされた方も多いと思います。

私がよく口にする言葉です。

なるべくゆっくり歩く。
何も考えずに頭をスッキリさせる。
全身の力を抜く。
散歩道の自然に触れてみる。

こういう事を意識されるととてもいい効果が出ると思います。

ただしみんながみんな散歩をすればいいという訳ではありませんので、私がきちんと見立ててアドバイスした方のみ行う様にしてください。

 安積鍼灸院【あづみしんきゅういん】

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